たいべんきゅういんしょうこうぐん

胎便吸引症候群

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

胎便吸引症候群は、羊水の混濁(こんだく)により疑われます。赤ちゃんが出生したあとには、第一啼泣(だいいちていきゅう)(産声)を認める前にできる限り素早く口腔内の胎便を吸引することが大切です。その後の胎便吸引症候群の治療は、呼吸状態の重症度や気胸、新生児遷延性肺高血圧症の合併などに応じて決定されます。

重症な胎便吸引症候群では、人工呼吸管理が行われます。肺を正常な構造に保つサーファクタントが欠乏していることもあるため、サーファクタントを気管に投与することもあります。また、気管内の胎便を洗浄することもあります。

人工呼吸管理では、筋弛緩薬(きんしかんやく)や鎮静剤を用いることもあります。また、充分な酸素投与も行われます。胎便吸引症候群に続発して細菌感染が生じることもあるため、抗生物質が投与されることもあります。

緊張性気胸の発生が疑われる場合には、胸部に貯留した不要な空気を脱気させるために針を胸に刺す治療がとられることがあります。

新生児遷延性肺高血圧症の治療では、点滴による肺血管拡張薬や一酸化窒素(NO)と呼ばれる吸入ガスを使用することがあります。重症な新生児遷延性肺高血圧症では、膜型人工肺療法(ECMO)と呼ばれる治療方法がとられます。

胎便吸引症候群では、新生児仮死の状態で産まれてくることもあり、脳の保護を目的とした治療がなされることもあります。この目的のために、脳低体温療法が行われることもあります。

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